Fairstart Global - JAPAN -
家庭外に置かれた子どもたちを養育する施設スタッフおよび里親のための「フェアスタートトレーニング」

プログラムの進め方

このトレーニングプログラムの開発と試行には、欧州5ヵ国の施設や里親など、親許で暮らせない乳幼児の養育に携わっている実務者が参加しました。 科学的な根拠や発達心理学の知見がプログラムの一部に組み込まれ、この知識を実用的な推奨事項や、適切なアドバイス、提案、および実践の動画デモンスト レーションという形で表現しています。

各セッションの終わりに、セッションで学んだことをどのように実践するかを決めます。 何を学んでも、それを日々の仕事で実践しなければ意味がありません。このプログラムを通じて、スタッフとインストラクターは協力し合いながら、現行のやり 方をどう変えていくかについて計画を立てます。 インストラクターには各セッションを進行するためのハンドブックが用意されています。資料を用意したり、話し合いを進行したりするのはインストラクターの 役目ですが、学んだことを噛み砕いて、日々の仕事の一部として取り入れるのはスタッフの役目です。 このプログラムの重要な部分は、セッションで決めたことを次回のセッションまでの間に実行するところにあります。 各セッションの始めに、書記係を決めて、セッション中の話し合いの内容や決定事項、次回のセッションまで実践しなければならないことを簡単に記録します。

このプログラムは汎用的ですので、スタッフの事情や職場の環境に応じた調整が必要になることがあります。 そのため、単に学習して実行するというだけのプログラムではなく、スタッフとインストラクターが協力してこのプログラムを進めながら、施設固有のモデルを 築いていくことができるプログラムです。 この職務責任によって、仕事への関心が高まり、手応えを感じられるものとなることを期待して止みません。

スタッフに求められるもの:

  • セッションの内容を理解できるようお互いに協力すること。 場合によっては、インストラクターの話を一時停止して、分からないことを質問したり、話し合ったりして、しっかりと理解を深めること。
  • 各セッションに積極的に参加し、自分の考えを率直に述べること。
  • セッションで決めた新たな活動、子どもたちに対する新しい見方や愛情の注ぎ方を積極的に試すこと。
  • スタッフ同士、インストラクター、リーダーがお互いに協力し合い、学習プログラムを最大限に活用すること。
このセッションではまず、最初のインタビューで簡単な実験をしてから、セッション2までの間に実行する簡単なタスクを計画します。

話し合い

(15分間)
  • どのような心境か?
  • 不明な点や話し合いたいことはあるか?
  • スタッフのやる気、プログラム中の役割、現実的な問題について質問や懸念はあるか?

(ここでの質問の答えをいますぐにここで探す必要はありません。時間をかけて、お互いに協力しながら解決策を見つけていきましょう。)


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